顎関節症とは“顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害または顎運動異常を主要症状とする慢性疾患群の総括的診断名”となっています。
簡単に言うと、あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常がある「あごが痛い」「あごが鳴る」「口が開けづらい」などが主な症状である慢性的な疾患で、原因はいくつかあり状態も異なるがまとめて顎関節症と呼ぶということです。
顎関節症の症状は病院に通院して治療を受けるだけでは改善しない場合が多く、症状を改善するためには患者様自身の日常生活の状態をふりかえる必要があります。
症状がなかなか軽くならないのは、患者様自身の日常生活の中に症状を長引かせる問題がある可能性がありますので、数多くの項目の中から一緒に探し出していきます。
顎関節にかかる負担を減らしていくためにマウスガードの使用と日常生活の注意事項から改善を目指していきます。
日本国内には年間24万人以上の味覚の異常を感じている方がいるとされており、高齢化社会にともない患者数は増加傾向にあります。
自覚症状には、ある食物または食品が嫌な味として感じられる、本来の味を異なった味に感じられる、口の中に何もないのに常に何かの味が存在すると感じる、味の感じ方が弱くなる、味がまったくわからないなど様々です。
味物質(砂糖や塩といった化学物質)をお口の中で認識してから最終的に脳の中で判断を下すまでのどの段階で障害が起きていても、“味覚”の異常として自覚する可能性があります。 なので、以下のような検査を行います。
こういった検査でわかることができるのは、味を感じる“味覚”という能力であって、料理が“おいしい”“まずい”などの快不快の感覚までは判断できないということです。治療ではあくまでも前者の味覚に対して評価、治療をおこなっていきます。
おもに下唇、顎(あご)や舌の感覚麻痺はお口のまわりの病気やその治療(インプラントや歯科治療)にともなって起こってくる後遺症のひとつです。
感覚には、感覚異常の状態は知覚の喪失や鈍麻(どんま)、または過敏と様々ですが、お口のまわりという敏感な場所であるため、とても不快に感じます。
ときには話し方が変わったり、お口のわきからお水がこぼれたりと機能的な障害もともないます。
また、機能的な問題がなくても不快な症状が心理的なストレスを助長していきます。
一時的で軽度の麻痺で回復することもあれば2?3か月で症状が消える場合もあります。
しかし麻痺や過敏な症状が数年以上にわたって残存するケースもあります。
特に、インプラント治療においては、術前・術後の変化を記録しておくことをお勧めします。
皮膚の感覚は視力のように多少のバラつきがありますので、術後に感覚異常が出現したとしても、個人本来の感じにくさなのか、施術によるものなのかを判定するためです。
また、下顎の親知らずの抜歯や奥歯の根の治療によって、麻痺(鈍麻)が起きる場合もあります。
なお、感覚検査については保険適応外となります。
口腔顔面神経機能学会の診断基準に準じて麻痺(鈍麻)の状態を確認していきます。
感覚検査にはSW知覚テスター(モノフィラメント圧痛覚計)と2PD(二点識別検査)を、味覚検査には濾紙ディスク法を用います
・口腔顔面神経機能学会HP
http://www.mcci.or.jp/www/shinkei/index.html
・口唇・舌感覚異常プロトコール記載要項
http://www.mcci.or.jp/www/shinkei/protocol/protocol-youkou.pdf
・口唇・舌感覚異常プロトコール
http://www.mcci.or.jp/www/shinkei/protocol/protocol.pdf
スポーツによるケガは歯が折れたり、脱落してしまったりするだけでなく、唇のキズや歯肉の損傷をまねき、脳震盪(のうしんとう)にまで及ぶことがあります。
特に選手同士や競技用具が顔面に接触する可能性のあるコンタクトスポーツ(ボクシング・空手・ラグビー・サッカー・野球・ラクロス・ハンドボール・スキー・スノーボード・サーフィンなど)の選手にとってマウスガードはことのほか有用です。
また、夜間のはぎしりやくいしばりにはマウスピースが有効です。
ホワイトニングの際に使用するような厚みの薄いものから、やや堅く厚みのあるものまで、歯のすり減りを防ぐために患者様にあったマウスピースを作製致します。
マウスガード・マウスピースともにお口の中で歯型をとり、それをもとにカスタムメイドでお作りします。